約3年ぶりにMEG(メグ)のサービスマナー研修を開催しました。
会場は、取引先の「あえの風」様で、1泊2日の日程での実施です。
今回もご無理を言って研修にご協力いただいた「あえの風」様は、石川県にある能登半島の和倉温泉に位置する、あの「加賀屋」グループの姉妹館です。
MEGの全員が受講できるように2班制となります。
このサービスマナー研修の目的は、「ほんまもんのサービスを学び、体感する」です。大阪弁を使うと、このように表現する感じです。
さて、少し飛躍して私流(食と文化と工芸品を愛する・・)から。
皆さんは、「能登」または「加賀」と聞いて、何を連想しますか?
「蟹、のどぐろ、甘エビ、能登牛、加賀野菜、加賀棒茶、九谷焼、輪島塗、金箔、兼六園、それから前田利家に加賀百万石・・」etc.
他にも沢山あるのですが、どれも奥深くて、いったい何回に分けて書こうかと思うほどです。
この頃は、私の年齢がそうさせているのか、ようやく歴史についての興味がふつふつと湧きあがってきました。
ちょっと遅すぎないか?と横から突っこみが入りそうですけれど、音楽で表現するところの、第3楽章にようやく進み出しました(笑)
本筋の話に戻ります。
この研修の講師になってくださった方が、加賀屋にご入社されて、あえの風の元総支配人(女性初なんですって)です。
講話「笑顔で気働き」をテーマに50分のお話をしてくださいました。
聴かせていただいた全員が、ハッとしました。
お客様の立場になってモノを考える「サービスの本質」をお聞きし、自分の胸に手をあて自問したかと思うのですが・・。
お客様にサービスをさせて頂く側にいる若いMEGたちは、どう感じたのか興味深々です。

花嫁のれん
ここで、その感銘を受けた内容を書きたいのですが、代わりに加賀友禅にまつわる素敵な話「花嫁のれん」の事に触れさせて頂きます。
嫁ぐ娘さんに持たせるのが「花嫁のれん」で、生家の紋を加賀友禅で染め抜き、娘さんの幸せを願う父母の願いと心遣いです。
「石川県の加賀地方で婚礼儀式のひとつとして、この花嫁のれんが使われています。花嫁が婚礼当日、ご挨拶をするため嫁ぎ先の家を訪れます。通常、仏間の入口に事前に婚礼道具として持参していた花嫁のれんは掛けられ、花嫁はそれをくぐり仏壇のご先祖にお参りをされるようです。
嫁ぎ先で一生を過ごす覚悟で、この花嫁のれんをくぐるといわれています」
家の中にあり、それを見せ合うことがなかったものを、あるご家庭の花嫁のれんを飾ることから、徐々にそれが拡がり、現在は170枚の「花嫁のれん」が展示されているそうです。
サービスマナー研修の続きは次回のブログで。

和倉のゆるキャラです

会場の「あえの風」ロビー

七尾の海と空

客室がすごいリニューアル

バスルームからも七尾湾を満喫