私の履歴書vol.8

会社勤めを始めると、色々と驚くことがありました。
どんな事だったかと思い出してみますと、ある打合せ中に「デンチュウ」という単語が社員の口から出たのです。自分の頭の中で、町の電線の柱の「電柱」と言葉を変換したのですが、正しくは「電話で注文を取る=電注」の事でした。業種や業界で使用される短縮言葉があるとは思いますが、このように社内で使用する言葉と、日常で使う言葉が違うのだと感じた懐かしい記憶です。
また、会社にお勤めの人にとっては当たり前の「粗利」(売上から仕入れ価格を引いた粗利益の略)という言葉も、実は仕事を始めてから知った言葉のひとつだと思います。
こんなふうに、何かと新しい言葉とやり取りにも慣れていきましたが、会社にかかってくる電話対応の声が飛び交うことには中々慣れませんでした。
いろんな声が方々で聞こえると落ち着かなくて、現在では隣で電話していても自分の仕事に集中できますが、当時はその電話に意識がいき、とても居心地が悪いものでした。
それから出張にも行くことになるのですけれど、行程を考えて飛行機やホテルの予約を取り、お客様へアポイントを入れて…等、少しずつ出来ることが増えていった感じです。
取引先の方との会話なども見よう見まねで身に付けたものですし、初対面の人とは上手く話せず緊張しましたし、とにかく経験と回数を重ねていくことしかなかったですね。

また、入社して何年目かにゴルフサービス事業部の求人担当者になりました。この時、長崎に1ヶ月在留した事があります。レオパレスのマンスリータイプに拠点を構え、女子社員と泊まり込んだ懐かしい出張経験です。梅雨時期でしたので、バケツをひっくり返すような大雨が降っていました。現在では全国各地でこのような降り方は珍しくありませんが、当時は珍しく、休校になったりしていました。それと、長崎の離島を訪問することもありました。ジェットホイル(高速船)に2時間ほど乗船して、下五島の学校に出かけたり、島原半島の学校を一日かけて廻ったり、実績がないため慣れない環境ではありましたけれど必死でした。
今となっては良い経験をさせてもらったと思えます。

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