書道家の、故 八尾豊月先生(ほうげつ)の事を書かせて頂きます。
私が20代の頃に話が遡るのですけれど、その頃私は子どもたちにピアノを教えていました(現在の職業と…ほど遠いですね)。
当時、鶴橋の出稽古に行っていまして、鶴橋駅から少し歩いた所に大きな書が掛かっていました。そこの前を通る時、木造りのお店風のガラス一面に、大きくて勢いのある字を何度か見かけました。そのうち、私も思うままの字を書きたいという気持ちが湧いてきました。その門を叩いたら豊月先生がいらしたのです。当時70歳になられるかの八尾豊月先生との出会いです。
それから10年程、手ほどきをして頂きました。
書への熱い情熱があり、豊かな人間性の方で、精力的に書道展を開催され、器や暖簾や袱紗など紙だけに留まらない作品を作られていました。
その書道展の中で必ず出品されているのが、(作者は分からないのですが、)ここにご紹介する文です。
その一言で励まされ
その一言で立ちあがる
その一言で風が立ち
その一言でがっかりし
その一言で泣かされる
不思議な大きな力もつ
ほんの小さな一言で
それから、こんなこともありました。
神戸の異人館で 「書と写真と花と音楽」 の祭典を開催されたのですが、その祭典はこれまでの書道展とは趣きが違い、とにかく華やかな会でした。
誰もやらない事を自由に発想され、たくさんのエネルギーで周囲を巻き込み、私たちは必死に師匠について行く…とても懐かしい想い出です。
たくさんの方に出会わせて頂き、また多くのことを学ばせて頂き、そして生き方や考え方に感銘を受け、刺激されました。
最近はコロナ禍の中、振り返ることも多いからなのか、感謝する気持ちが溢れてきます。
「馬」「道」は自宅
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